ボークス素体の首を改造 |
2000/5 |
ボークスのエクセレント素体の最大の欠点、それは首が長すぎることではないでしょうか。それ以外の部分は服を着せてしまえばわからなくなりますが、首の長さだけはいかんともし難いものがあります。今までは襟の立った服を着せるなどしてごまかしてきましたが、そろそろ限界を感じてきました。もっと可愛いサアラにしたい…。そう思って実はすでに、首を削れるだけ削って短くしてあります。しかし、ジョイントの軸が通っている関係上、削れる範囲は限られており、首の長さを最適化するには、やはりジョイント部分を新作する以外ありません。僕はついに改造を決意しました。
首の改造にあたっては、いくつかの優先事項があります。
1.サアラのヘッドは加工しない。
二つと無い最重要パーツですから、めったなことはできません。
2.サアラのヘッドに危険を与える改造はしない。
ジョイントを新作するはいいのですが、なにかのはずみでヘッド内に部品が落ちて取り出せなくなるという事態は避けなくてはなりません。サアラのヘッドを切り開くなんて論外です。そうなりそうな改造はしないことにします。
3.外観および可動範囲を損なわない。
無改造状態と同程度の可動範囲があれば十分です。今回の改造はあくまでも首の長さを最適化するためのものであって、可動範囲の拡大は求めていません。
以上のように、サアラのヘッドは神聖にして不可侵。これを前提とした改造を考えなくてはなりません。
![]() こんなイメージ。 |
さて、普通ならボークスで売っているポリキャップなどを利用して作るところでしょうが、あれって構造的にすっぽ抜けるようになっていませんか? 取り扱いは容易ですが、前述の1.と2.に抵触しそうです。ここはひとつ、別な手段を考えます。 |
ボークスのパーツを使わないとなると、身の回りにあるプラスチック製品・ビニール製品を流用するのが妥当でしょう。プラ棒やパテで自作したのでは強度に不安があるからです。製品としてかっちり作られたジョイントがどこかにあるに違いない…。そう考えて手近なホームセンターに行き、店内を隅々まで回りました。
最初に思いついたのは「曲がるストロー」です。しかし、強度や太さが足らず、ヘッドの位置を固定するのも難しそうなので、却下。
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次に気づいたのが小さなスポイト。蛇腹の部分が曲がるストローと同じですが、やはり位置を固定出来ないのでこれも却下。 |
次は瓶を洗ったりするのに使うブラシ。理科実験の試験管ブラシを思い出してください。針金から出ている毛の部分でヘッドを保持出来そうです。でも、これは思いついただけで実物はありませんでした。仮にあってもヘッドの開口部周辺が痛みそうなのでダメかも。
それなら針金の周囲にスポンジがくっついているような商品は無いだろうか? それって何と問われれば何かはわからないけど、そういう物ってありそう。そう思って探したけどありませんでした…。
とにかく使えそうな物は片っ端から手に取りました。扉につける小さな取っ手、ボールペン、プラ製の画鋲、しまいには電動工具用のビットまで。そして、やっと見つけたのがクネクネ動くクリップです。

バラした後ですが、原型がわかるでしょうか。1個300円。黄色以外にも各色ありました。ホントは透明がよかったんですけど、それはみつかりませんでした。最初から無いとか?
| このクリップはたった300円なのにボールジョイントが4つも取れます。しかも強度抜群。てゆーか、強度がありすぎて素手では分解できませんでした。黄色いパーツ(以下メス)をペンチで挟んでぐーってやらないとだめです。無理やりこじってボールパーツ(以下オス)を折ってしまうと、もうどうにもなりません。強度があるので折るのも一苦労なんですけどね(^^;。 | ![]() 可動範囲がわかります。 |
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分解するとこうなります。メスの切り欠きは最初からあるものです。この部分だけ可動範囲が広くなるので、顔をうつむかせるといった動作が出来るでしょう。お人形に使うために作られたかのような形状です。 そのままでは締りが良すぎるので、オスを紙やすりで磨いて差込みを緩くします。 |
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こちらは元からあったジョイントを取っ払い、首を短くしました。内側を削って、ここにジョイントを新作します。 |
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ボークスで買ってきたタミヤのエポキシパテ(300円)を充填します。指を水で濡らしておくと表面を滑らかに仕上げることが出来ます。そこにオスパーツを水で濡らして押し当て、軸受け部分を設けました。 また、そのままではジョイントのメスパーツの外径が大きくてヘッドの開口部に負荷がかかるので、紙やすりで削りまくってあります。 |
パテが硬化したら削って整形し、首の開口部を修正して可動範囲を確保します。ジョイントに使用したパーツは強度抜群なので、パテで新作した部分が壊れない限りすっぽ抜ける心配はありません。

手前に切り欠きを持ってくると、うつむける角度が大きくなります。ジョイントをぐるっと回して前後逆にすれば、顔を仰向けにもできそうです。左右にも振れるので、頭部のポージングに不自由は無いでしょう。胴体とオスの接合部分、オスとメスの接合部分がそれぞれ可動するので、二重関節とも言えます。上手にやれば、今まで不可能だった微妙な表情が出せるかもしれません。なによりも首がちょうどいい長さになったのが嬉しいです。
今回の改造は費用的には600円ですが、ここに辿り着くまでに費やした時間はかなりのものがあります。もっと確実で手っ取り早い方法があったのかもしれませんが、結果オーライ(^^;。可愛さがアップしたサアラの写真は近日中に公開するので、ご期待ください!
【追記】
この改造方法は失敗でした。やはり、先人たちの教えは正しかった…。もっといい首ジョイントの改造方法はこちら。