お人形合作・第4話

2000/10/3
ただの同僚? 【前回までのあらすじ】
 会社ではわりかし「しれっ」とした関係の僕とC子さん。
焼肉友達(笑)  会社の外では、元同僚のAさんを交えて、3人で同じ鉄板の焼肉を食いまくる程度には親しい仲です。そのC子さんに、お人形の衣装製作を匿名で依頼するという暴挙(笑)に出てまだ日が浅いというのに、新たな展開が生じてしまいました。だは〜…。
誘いの電話  実は最近僕は、社外で知り合った女の子たちと合コンしてたりします。そのときは男ばかりが盛り上がって、女の子たちは蚊帳の外。このコンパは失敗したと思っていたら、そのあとも向こうから電話がかかってきたりして、なにやらおいしい展開なのですが、僕自身はどうも気が乗りません。女の子と知り合うチャンスじゃん! それなのになぜ盛り下がるのか、僕!?

 ところで、このあいだの日曜、会社関係の行事でメロン狩りに行ってきました。狩猟者の血が騒ぐぜ、などと勝手なことを言って、僕もそれなりに楽しみにしていました。人数の関係から、バスの席はC子さんの隣です。C子さんが周囲を気にしつつ、「昨日布買ってきたよ」とか「どんな服でもいいんだよね?」とか話しかけてきたので、「作ってる暇ある?」とか「家と会社の往復だから」とか「引きこもってるねー」とか「出会いがない」とか、あらぬ方へ逸れつつ、話が弾みました。

バスの中  ところが、C子さんが「近いうちに合コンするから、すごく楽しみ」と言い出した途端、まるでマンガのような胸キュンが僕を襲ったのです。急に胸が締めつけられて、自分でびっくりしました。マジで。自分だって合コンするくせに、なぜこんなに動揺するんだ、僕!? それとも変な病気か!?
衝撃の発言  「いいねー、出会いがあるかもよ」などと、心とは裏腹の相づちを打っていると、C子さんはさらに衝撃的なことを言い放ちます。
「今までだったら断ってたけど、今度お見合いの話があったら、受けようと思う」。
 まったり。じゃなかった、ががーん! 気が動転して、効果音を間違えてしまいました。見合いしたい? 誰と? あんたと合う男なんて……。

 「本家のある田舎に帰って、農業でもしようかな」。
 む…むずむず。
 「家を継がなきゃいけないから、養子に来てくれる人じゃないとだめなの」。
 むずむず。
 「養子に来てくれる人なら誰でもいいや」。
 むずむずむずむずむずむずーッ!

 話の途中、妙なことを口走ってしまいそうになるのを、僕は必死でこらえなければなりませんでした。今まではそれほど意識していなかったのに、C子さんが合コンするだのお見合いするだのと聞いて、唐突に気付いてしまったのです。この展開はなんなんだ!? ウソくせー!

 バスの中で「次のサービスエリアで降りたら言おう」だの「いや、帰りのほうがいいか」だのと、悶々としていると、この直後に休憩のために降りたサービスエリアが「美合(みあい)」で、C子さんと僕が顔を見合わせて「みあい!?」とハモったのは、ウソのような本当の話です。あまりに出来すぎの展開に「こ、これは神の啓示か!?」とも思ったのですが、その日は結局なにもしないことにしました。落ち着け〜、落ち着け〜。

 日中は元気だったC子さんも、帰り時刻の頃になると、なにやら神妙な顔であれこれ考えている様子。見合いの話を僕にしてみたり、なにやら沈んだ面持ちになってみたり。もしかして止めてほしかったのか、僕に? てゆーか、なにを考えているんだ、僕はッ!?

 どはー…………たまらん。なんでこうなるの。この話は近日中(もしかしたら今度の日曜)にさらなる進展を見せることになるでしょう。皆様、乞うご期待…。

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