インクジェットデカール(1)

2001/3/27

 今回から何回かに分けて、インクジェット・アイデカールについて説明したいと思います

そもそもインクジェット・アイデカールとはなにか?

 それは、インクジェットプリンタで作られたアイデカールのことです。一般的なインクジェットプリンタと市販の印刷用紙を使用するので、容易かつ安価にアイデカールを作ることができます。

では、アイデカールとはなにか?

 のっぺらぼうのお人形の頭に目と眉毛のシールを貼り付けて、自分好みの顔にすることができます。そのシールのことをデカールといいます。目のデカールだからアイデカール。プラモデルにも水で貼るシールがありますよね? あれと同じです。

 着せ替え人形のホームページは数あれど、インクジェットプリンタでデカールを作ろうなんて無茶なことしてるのは僕だけみたいですが、結論からいえばできます。ここから先のお話は試行錯誤の連続ですけどね(^^;。

 では手始めに、商品として販売したインクジェットデカールに同梱した説明書を、以下に掲載します。


沙亜羅とサアラ

 ツェットのどっくんどっくん特製アイデカールをお買い上げいただき、ありがとうございます。「ツェットのどっくんどっくん」とは、私(ツェット)が開いているホームページのタイトルです。長ったらしくて具合が悪いですが、どうぞご了承ください。

 本品を使用するには、各種用具・材料が必要です。

・つや消し塗料
・白色塗料(リキテックスなど)
・塗料用溶剤
・面相筆
・綿棒

 アイペイントの技術はほとんど必要ありません。しかし、デカールでありながらアイペイントと同じ道具・材料が必要なので、比較的上級者向けといえるでしょう。

 本品に関する詳しい情報をホームページで公開しています。ぜひご利用ください。

【ご注意】
 本品はインクジェットプリンタで作られています。自然で美しい仕上がりが特長ですが、耐水性・耐熱性は十分ではありません。表面処理によってある程度の耐久性は得られますが、お湯パーマに耐えるのは困難です。また、長期間の耐久試験をしたわけではありませんので、経年変化についてはまったくの未知数です。本品の使用によってなんらかの損害を被っても、当方は一切補償しません。また、本品の複製は(する人いないと思うけど)禁じます。どうぞご了承ください。

【使用方法】
[1]耐水性を得るため、デカールシートの表面(画像側)につや消し塗料を塗ります。グンゼの「Mr.スーパークリアー つや消し」スプレーが便利でしょう。
(2001/10/8追記) この工程は省いてもいいです。
つや消し
[2]デカールシートの表面に印刷されているタテ・ヨコ線に合わせて、裏紙(白紙)に線を引いてください。トレスボックスがない場合、ピンで穴をあけて位置決めするといいでしょう。 あたり線
[3]白目の部分を塗装します。瞳の部分も塗っておくといいでしょう。そうすることで、瞳の発色がよくなります。
(2001/10/8追記) [1]を省いた場合、塗料の溶剤はタミヤのアクリルシンナー「X-20A」がいいでしょう。
白目塗装
[4]裏紙(水色)をはがして、接着剤シートをデカールシートの表面に貼ってください。 粘着シート
[5]接着剤が密着するように、接着剤シートの表面を爪(笑)などでこすってください。
[6]貼り付けたい図柄を切り抜きます。このとき、左右の目を切り離さず、メガネ型に切り抜くと、あとの位置合わせ作業が楽です。 メガネ型
[7]接着剤シートの透明フィルムをはがします。はがすと、接着剤が画像側に転写している状態になります。
[8]水を含ませた綿棒で、デカールシートの裏紙(白紙)を濡らします。水が浸透することで、表面の画像が透けて見えます。ただし、水はつけすぎず、紙を湿らせる程度にしてください。 綿棒
[9]デカールシートをヘッドに貼り付けます。[1]で引いた線が、水平・垂直の目安になります。ここは手早く作業しないと、失敗します。 貼り付け
[10]そのまま密着させます。力を入れすぎるとデカールがずれるので注意してください。ずれたデカールの位置をあとから修正することはまず不可能なので、一発勝負です。デカールが密着したら、裏紙(白紙)をはがします。
[11]綿棒を転がすようにして、貼り付けたデカールの表面を押さえます。こうすることで、水分と気泡を取り除きます。
[12]ハイライト(目の星)を塗ります。お好みに応じて加筆すると、さらにいいでしょう。 星入れ
[13]とりあえず完成。うまくできると、デカールが貼ってあることに気づかないくらい、きれいに仕上がります。このままでもいいのですが、表面処理を施して、耐久性の向上を図ります。

[14]デカールの表面に、つや消し塗料を塗ります。前述のスプレーを小皿に取って、筆で塗るといいでしょう。デカールの周囲との段差を埋めるため、デカールから多少はみ出して塗ります。乾燥させて、2回くらい重ね塗りします。

[15]完成。表面をつや消しの塗料で保護することで、見た目がよくなり、耐水性も向上しました。熱湯に耐えるのは難しいですが、普通の?お湯なら大丈夫です。強い変形を加えるとシワになったりするので、そちらも注意してください。

 本品のようにインクジェットプリンタで作られたアイデカールは、使用にあたって、通常のアイデカールより工程が複雑で、精密な作業が要求されます。しかし、特別なプリンタを必要とせず、誰でも簡単に作ることができるので、きっとカスタムドールの楽しみが広がるでしょう。ぜひお試しください。

 インクジェットデカールの作成方法や使用方法など、追加情報をホームページで公開します。いろいろな実験や追跡調査もしたいと考えているので、本品を使用した感想をいただけるとありがたく思います。ぜひご協力いただけますよう、お願いいたします。

ありがとうございました。


 説明書の内容は以上です。ちなみに、デカールの元データは自分で描いたイラストです。過去の作品の中からとくに魅力的なものを選んで、目の部分を抜き出しました。具体的には以下の三つです。

ロビーナ観鈴実写版ブギー

 上のイラストを元にして作ったアイデカールはこれ↓。

デカール

 次回は、インクジェットデカールの製法について述べます。

【つづく】

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