インクジェットデカール(2) |
2001/3/31 |
インクジェットデカールを上手に使用するには、インクジェットデカールがどのようにして作られているかを知っておいたほうがいいでしょう。今回はその作り方を説明します。どこにでもある機材で作成できるので、あなたもぜひオリジナルデカールを作ってみてください。
| プリンタはエプソンのPM−760Cを使いました。別にキヤノン製品でもかまわないでしょう。問題は用紙です。エレコム株式会社から発売されている「タトゥーシールキット」(品番:EJP−TAT)を使用します(右写真参照)。ハガキサイズの透明シールを作るセットで、ハガキサイズの用紙が3枚分(デカールシート×3、接着剤シート×3)、入っています。名古屋市近郊のパソコン量販店を調べたところ、エイデンならどこの店舗にも置いてありました。ほかの量販店にもおそらくあるでしょう。定価800円。 | ![]() |
似たような用紙が他社(ナカバヤシ、Too)から半額くらいの値段で発売されていますが、これはお勧めしません。どこがどう違うのか不明ですが、安物は印刷がにじんで使い物になりませんでした。
タトゥーシールキットには2種類の用紙が同梱されています。一方がデカールシートで、もう一方が接着剤シートです。同梱されている説明書とは言い回しがやや異なりますが、ここではデカールシート、接着剤シートと表記して話を進めます。
それぞれのシートの構造を図解します。実際に作業するまで理解できなかったのは、僕だけではありますまい(^^;。

前回説明した作業工程に沿って、仕組みを説明しましょう。
| 1.デカールシートに、インクジェットプリンタでアイデカールの図柄を印刷します。解像度は適当ですが、僕は120dpiで作成しました。印刷し終わったらすぐに乾燥させます。そうしないと画像がにじむことがあるからです。僕は晴れた日に作業して、印刷が終わったら石油ファンヒーターの前で乾かしました(^^;。 | |
| 2.つや消し塗料でコーティングします。 (2001/10/8追記) この工程は省いてもいいです。 |
|
| 3.つや消し塗料の上から、リキテックスなどの白色塗料で、白目部分を塗ります。 (2001/10/8追記) 2.の工程を省いた場合、塗料の溶剤はタミヤのアクリルシンナー「X-20A」がいいでしょう。 |
|
| 4.裏紙(水色)をはがして、接着剤シートを貼り付けます。デカールシート全体にべたっと貼る必要はありません。僕は必要な部分だけはさみで切って使用しました。 | ![]() |
| 5.接着剤層を保護している透明フィルムをはがします。そのあとシートを裏返して、裏紙(白紙)を水で濡らします。こうすることで、裏紙(白紙)がはがれます。 | ![]() |
| 6.お人形のヘッドにデカールシートを貼り付けます。接着剤の性質上、やり直しはできません。慎重かつ素早い作業が要求されます。 | ![]() |
| 7.貼り付けたデカールの上からつや消し塗料でコーティングします。これで耐水性を確保し、表面のテカリをなくします。目にハイライト(星)を入れるなら、つや消しコーティングの前にやっておくといいでしょう。 | ![]() |
以上のようにして、インクジェットデカールは作られます。はっきり言って面倒くさいですね(^^;。しかし、貼り付け面の裏から塗料を塗れるというのは、工夫次第ではかなり便利な性質です。黒の輪郭線だけのアイデカールを作れば、瞳の色はあとから好きな色を入れることができます。これはそのうち試してみます。
インクジェットデカールは、従来のアイデカールと比較すると問題点が多いですが、長所もあります。とくに、どこにでもある機材を使用するので誰でも簡単に作ることができるというのが、最大の特長です。これによって、アイデカールによるカスタムヘッドの作成がもっと一般的になってくれると面白いと思います。世のお絵描きさんが、自分の絵柄でお人形を作りたいと思うかもしれないし、さまざまな画像データから取り込んだアイパターンをデカールにするというのも面白いでしょうね。
いずれ、このデカールを使ったヘッドの完成品をお見せしたいと思います。