お人形再入門2 撮影 |
2001/8/11 |
今回は長文です。腰を据えて読んでください。
お人形を買ってから萌え写真が撮れるまでを、順番におさらいしつつ解説しようともくろんでいたのですが、最初にフォトレタッチの話をしてしまったため、計画が台無しになってしまいました。しかたがないので、逆から始めるお人形講座のはじまりです。結論から先に聞きたい方には好都合ですね(笑)。
最初に断っておきますが、僕は素人です。僕の言うことは必ずしも専門知識に裏づけされているわけではありません。断定口調で書くこともありますが、なんら保証はありませんので、そのあたり、誤解のないようにお願いします。
というわけで、今回はデジカメによるお人形の撮影講座です。
お人形の撮影にあたって僕がもっとも重要視しているのは「可愛いくて綺麗な女の子を撮る」ことです。写真の原理は難しくてよくわからないし、技術が高度だからといって、それイコール萌え写真が撮れるわけではないので、そっちの追求はほどほどにしておきます。高価な機材を駆使する財力や技能はないので、交換レンズやフィルターは一切使用しません。早い話、安価で手軽に可愛いく撮ろうというのが僕のスタンスです。こんなポリシーでサアラの写真が撮られているかと思うと、ミもフタもない感じがしちゃいますね(^^;。
ウチのスタジオ(笑)はこんな感じです。
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| 狭い(笑) |
機材の大半はホームセンターで買ってきたものですが、三脚だけはカメラ専門店で選んだほうがいいでしょう。僕はそのへんのパソコン量販店で買ってしまったため、結局、三脚はこれで三つ目(1,000円→2,000円→4,500円)です。まさに安物買いの銭失い。お人形服がもう一着くらい買えてたはずなのに(T_T)。
三脚のポイントは、エレベーターと呼ばれる、高低の伸縮機能です。これは必須でしょう。また、雲台がワンタッチで90°回転する機構があれば、カメラを縦位置にして撮影するとき楽です。お店でいろいろいじって、いいのを見つけてください。
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| 本格的っぽいけど、かなり軽い |
照明はずいぶん悩みました。明るさはもちろん、どんな発色のランプが最適かわからず、ボール型の蛍光灯をいくつも買ったりしたものです。しかし、そういう問題はデジカメのホワイトバランス補正機能で解決できることに気づきました。したがって、安物の蛍光灯で問題ありません。撮影のときは、お人形の目がテカらないよう、照明の角度に気をつけてください。
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1個980円。 クリップで突っ張り棒に固定。 ボールジョイントで自由な角度に首振りができる。 紙を貼って、光を柔らかくしている。 点けっぱなしにしているとコゲ臭いにおいがしてくるので、火災には注意(^^;。 こんなのじゃなくて、普通の蛍光灯でいいと思う。 |
問題はデジカメです。これだけは高くてもいいヤツを買いましょう。以下のような機能があると便利です。
マニュアル撮影…シャッタースピードや露出が変更できる。
ズーム…2倍程度で充分。
マクロ…接写機能のこと。なくてもいいが、きっとほしくなる。
手ブレ補正…三脚が不要になるのではないかと、これを持たない僕は幻想を抱いています。実際のところ、どの程度の効果があるんでしょうね?
とくに大事なのがマニュアル撮影モードです。これがなくては、明るさ・ピント位置・ホワイトバランスが調整できません。オート撮影モードは、明るい屋外で人物を撮るにはいいでしょうけれど、室内で小さなお人形を撮るのには向いていません。マニュアルモードはぜひほしい機能です。
では、撮影にとりかかります。
お人形のポージングについては次回説明しますので、ここではすでにセッティングが完了しているものとします。カメラは、僕はニコンのクールピクス990を使用しているので、それを前提に説明します。
三脚にカメラを固定して構図を決めます。被写体に近寄ると立体感が強調されますが、やりすぎるといびつに見えます。反対に、遠くからズームで撮ると平板な写真になりがちです。僕はいつも、約30センチの距離で撮影しています。この距離ならマクロモードは必要ありません。全身を撮るなら通常モード、バストアップ程度ならマクロモードになりますが、ズームを併用すればマクロなしでも撮れます。
照明は左右から照らします。明るければ明るいほど撮影は楽ですが、強すぎる光はお人形にダメージを与えそうなので、撮影が済んだらすぐに消灯します。
僕はホワイトバランスを理解するのに時間がかかりました。ようするにこれは「画面内の一番明るい部分が白くなるように調整する機能」です。あらかじめ用意されているモード(蛍光灯、曇天など)ではうまく合わないので、自分が使用している照明に合わせて補正するといいでしょう。画面内に白いものを置いて撮影したり、あらかじめ白いものを写して補正しておきます。
ホワイトバランスに「オート」しかない場合、背景は無彩色の灰色がいいでしょう。変に色味があると、それに引っぱられてホワイトバランスがうまくいかないようです。
僕は背景に白い画用紙を使用していますが、そうするとデジカメ様が「全体的にまぶしすぎる」と判断して、自動的に光量をしぼってしまうようです。露出補正機能で強制的に露光量を増やして、適切な明るさにしてやります。補正値はそのときによって変わるので、同じ構図で補正値だけ変えて何枚も撮影します。自動的に連写してくれると楽ですが、クールピクス990にそういう機能はありません(T_T)。
※ブラケティングという機能はあります。シャッターボタンを全押しするごとに、自動的に露出を5段階にずらした撮影をします。ただし、シャッターボタンを5回押さなければならないので、面倒。
ピントは、お人形の目を基準に合わせます。
特別な意図がなければ、構図内のすべてのものにビシッとピントが合っていたほうが好ましいでしょう。そのためには被写界深度を深く(合焦範囲を広く)しなくてはなりません。具体的にはしぼりをしぼることです。これは、目を細めると遠くまで見えるのと同じ原理です。
しぼりをしぼるとフイルム(またはCCD)に届く光の量が減るので、そのままでは写真が暗くなってしまいます。これを回避するには三通りの方法があります。
●感度を上げる
●照明を明るくする
●露光時間を長くする
感度上昇はノイズの増加を招きます。これはデジカメに限らず、普通のカメラにも言えることです。照明の強化はお人形に与えるダメージが心配ですし、機材の面からも限界があります。露光時間の延長はタダだし、簡単だし、画質にも悪影響がないはずです。僕はなるべく長く露光させています。
手ブレを防ぐにはレリーズ(シャッターを押す延長コード)があると便利です。しかし、わざわざ買うのがいやで、僕はセルフタイマーを活用しています。一回押すと待ち時間が9秒ですが、もう一度押すと3秒に短縮されます。チープな小技(笑)。
普通、シャッター速度は速ければ速いほどいいと考えられがちです。手ブレを防ぐという意味ではまったくその通りなのですが、手ブレの心配さえなければ、シャッター速度はなるべく遅いほうがいいのではないか、と僕は考えています。
これは、ひとつには前述のピントの問題があります。スローシャッターにして被写界深度を稼ごうという考え。もうひとつは、フイルムの反応時間です。
普通のフイルムは、薬品を塗布した膜面が光に反応して化学変化を起こすことで画像を記録しています。当然、化学変化には時間がかかります。いくら光量が充分あるからといって、短時間で反応させると結果が雑になりそうです。ポラロイド写真の現像を考えてもわかるように、時間をかけて反応させたほうが綺麗ではないでしょうか。いや、これはポラロイドに限ったことではありません。街角のスピード現像はいったいどうやっているのか。単純に現像液の温度を上げているだけとは思いませんが、速すぎるのってなんか無理してそうです。ただのスナップ写真ならそれでもいいんですけどね。
で、CCDの場合、反応速度はフイルムの比ではないと思いますが、それでもノイズが出たりするところを見ると、スローシャッターで撮影したほうがいいんじゃないかなあ、と思っています。これはまったく根拠がないので、たぶん僕の考えすぎでしょうけど。でもまあ、被写界深度のこともあるし、なるべくスローで撮っとくか、て感じです。
構図よし、ピントよし、露出補正よし! ここまできてようやくシャッターを切れます。ああ疲れた。お人形の顔が暗くならないように、白い厚紙(プリンタ用紙に入っている台紙)をレフ板にして、下から照らしつつ撮影します。あまり均等に照らしてしまうと、光と影の立体感がなくなるので、これも難しいところです。
何枚か撮影したらメモリカードを抜いて、パソコンの画面で確認します。僕はいつも、満足のいく写真が撮れるまで、10〜20枚くらい撮っています。確率的には数%ってことになりますね。意外に大変です。
今回は長文になってしまいました。読むほうも疲れたでしょう。書いてる僕はもっと疲れたので、次回更新も必ず読めよな! ←強気(笑)。