お人形再入門3 ポージング

2001/8/25

 「逆から始めるお人形講座」として、基本的なことを後ろからおさらいしてきました。現時点での、僕なりの総集編です。逆から始めたのでわかりづらいですが、みんなオレについてこい!←はぁ?

【今までのおさらい】
1.デジカメ画像の美肌加工
2.お人形再入門2 撮影

 今回は「お人形のポージング」です。およそ以下のような段どりになります。

・着付け
・整髪
・ポーズ決め


 実際には同時に並行して作業することが多いですが、とりあえず順番に解説します。

■着付け
 衣装の着付けをするとき、僕はヘッドを外します。長袖の場合は手首も外します。しかし、お人形者の中には、首や手足をもぐことに抵抗を感じる方もいらっしゃるようですね。これはその人の嗜好なのでとやかくいうことではありませんが、着せ替えの際に髪やマスク(顔面)を傷めてしまう恐れがあるので、お人形を大事にするという意味から、僕はヘッド着脱肯定派です。でも、外したヘッドはなるべく直視しないようにしてます(笑)。

 衣装を着せるときはぶかぶかにならないように、締めるところは締めます。袖が変にねじれていたり、胸元が浮いていたりしたら、自然なシワになるように直します。肩が浮いていると「服に着られている」感じになるので、とくに気をつけます。スカートは後ろが少し上がっているほうが、ヒップアップを連想させてセクシー(笑)です。くつ下はピッタリ履かせてもいいし、少しずり下げても可愛いですね。

■整髪
 髪を整える。これはお人形の基本でしょう。写真を撮るとき以外でも、頭をそっと撫でていると、えもいわれぬ感情が湧き上がってきます。人形を可愛いと思う気持ちはいったいどこから来るのでしょうか…。

 話がそれました。撮影にあたっては、髪の毛が1本でも跳ねていると僕は気にいらないので、とにかく入念にブラッシングします。髪を傷めないよう、下から上から、表から裏から、しーこしーことやります。外した首の裏側からブラッシングすることもあります。自分でもあきれるくらい熱心ですが、使うブラシは1本だけです。

ブラシ

愛用の300円ブラシ

 ボークスには何種類ものブラシがありますが、ろくに使えないものもあって、ずいぶん勉強させていただきました(笑)。使いどころをわきまえればそれぞれ便利なのかもしれませんが、1/6スケールなら1本で事足りると思います。ほかに、衣装やヘッドのホコリを取り除くため、柔らかい歯ブラシがあるといいでしょう。

 ブラッシングしつつ、ポーズに合わせて髪を前後左右に流します。ブラシを逆に持って、柄の部分を使うとよかったりします。静電気で髪がバサバサのときは、霧吹きで軽く湿らすといいでしょう。

■ポーズ決め
 お人形のポーズをうまく決めるにはいくつか注意点がありますが、自分で同じポーズをとることで、おのずとわかってくることばかりです。

【可動範囲】
 人体の関節の可動範囲を超えてはいけません。ありがちなのが首。真横に向けるのは、可動範囲としては可能でも、通常の姿勢とはいえません。避けるべきでしょう。

【力の入れ具合】
 われわれは普段、全身が緊張していることはなく、全身が弛緩していることもありません。力の入っている部分と抜けている部分が両方あって、ひとつの姿勢を形作っています。

 また、密着すべきところが密着せず、変に浮いていると、余計な力がかかっているように見え、とても不自然です。「力の入れ具合」と大いに関係があることですが、体重を支えたり、なにかをぎゅっと押さえることで、柔らかさや存在感が伝わってきます。

【小首と肩をかしげる】
 小首をかしげた仕草。女の子が可愛く見える一瞬ですね。直立不動ならともかく、そうでないなら、首に限らず、人体が水平垂直ということはほとんどありません。腕や上体の力の加減によって、首や肩は上がったり下がったりします。わざと斜めにすると、思いがけずいい表情が出たりします。
ポーズ修正前 ポーズ修正後
それらしく見えるが、なんとなくおかしい。いちおう、左肘を少し反らせることで、女の子らしさを強調したつもり 上体を傾けて、左手に体重をかけている。足を深く組み、ベンチに深く腰掛けた。右手の位置や手首の角度にも留意している。左手がベンチに密着しているとなおよかった

【S字形にする】
 そろそろ「理屈はいいから、もっと直接的なテクはないのか!」という罵声が飛んできそうですね(^^;。わかりました。スーパーテクニック(笑)をお教えしましょう。足だけでなく、体全体をS字形にするのです! これだけでずいぶんかわいやらしくなります。不純なテクですな(^^;。

ポーズ修正前 ポーズ修正後
直立不動の姿勢。軍隊か、身体検査のよう。軍隊と身体検査じゃ大違いだけど(^^; 胸を張って、お尻を後ろに突き出す。右肩を下げ、あごを引き、首をかしげた

【スタンド】
 最後は人形用スタンドです。僕はフォトジェニックジェニーに同梱されているプラ製スタンドを愛用しています。各メーカーからいろいろなスタンドが発売されていますが、どれも大げさで、目立って困ります。フォトジェニック用スタンドは片方の太ももで保持するため、スカートの中に隠れ、上体の姿勢に干渉しません。また、材質が半透明なので背景になじみやすく、その意味からも目立ちにくくなっています。まさに傑作! しかし、これのためにフォトジェニックジェニーを買ってたらきりがありません。つーことで、イー・ショッピング・トイズでバラ売りされているのをまとめ買いしました。1個300円くらい。「フォトジェニック用」で検索するとすぐ見つかります。

スタンド

これが一番便利です

 可愛らしいポージングを追求すると、どうしても素体そのものの造形と可動範囲について考えざるをえません。次回は「素体の改造」について解説します。改造用の工具類の購入を考えている人は、しばし待たれよ!

【つづく】

【参考リンク】
ポージングとズームが写真を変える!! (全身編) 初心者向けスナップ講座
 フォト・ポージング図鑑

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