顔料系インクジェットプリンタ |
2002/3/15 |
通販は終了しましたが、今でもたまに「インクジェットデカール」についてお問い合わせをいただきます。「難易度が高い」と、僕がくどいほど警告するので、ほとんどの方は試してもいないと思いますが、潜在的な需要はありそうです。もう少し工夫してなんとかならんものか、と今でも考えています。それは、ノイエを量産して多くの人に可愛がってもらうことが僕の夢のひとつだからです。むろん、野望はひとつきりではありません。ドリーマーと呼んでください(笑)。
現在のインクジェットデカールの問題点は、端的に言えば接着剤とインクに集約されます。貼り付け作業の難易度と、にじみや劣化の問題です。前者はともかく、後者の解決にはひとつの答えがあります。耐水性のインクの使用です。具体的には顔料系インクを使用したプリンタ、例えばエプソンのMC−5000です。

A3より一回り大きい「A3ノビ」対応
顔料系インク(エプソン曰くミュークリスタ・インク)は従来の染料系インクと比較して耐水性・耐光性に優れ、カタログによれば200年間保存できるそうです。その頃にはお人形に魂が宿っていてもおかしくないですな(笑)。
ただ、プリンタ本体が高価すぎます。アイデカールの量産に使う程度では絶対に元が取れないし、自分の期待通りの性能を発揮する保証も無いので、とても買えません。単なる「可能性」のひとつに過ぎなかったのですが…。
技術の進歩は凄まじいですね。ほぼ同等の性能を持ったプリンタが1/3以下の価格(\94,800)で登場しました。まだ市場には出ていませんが、大変有望な機種だと思います。

新製品、PM−4000PX
前述のMC−5000と比較して、PM−4000PXはインク(エプソン曰くPXインク)が7色になったこと以外、ことさら大きな違いはありません。耐光性が75年と大幅に短縮しており、これはインクの変更によるものと推測されますが、詳細は不明です。カタログの記述では「顔料インクの粒子を樹脂でコート」など、ほぼ同じ説明が書かれているので、基本的には同じ物と考えてよさそうです。つまり、事実上の値下げと言っても過言ではないでしょう。
わずか1年程度で価格が1/3以下に下落とは、プリンタの世界もむちゃくちゃです。写真画質→フチ無し印刷→ロール紙印刷→多色化→CD−R印刷と進化してきて、インクジェットプリンタはもはや行くところまで行っちゃった感すらあります。こうなると根本的な欠点である「目詰まり」と「インクの耐水性」を改善するしか、差別化のしようがありません。個人的には「目詰まり」をどうにかしてほしい気もしますが、買い替え需要を無くすのはメーカーとして得策ではないだろうし、そう言う僕自身が現実に「耐水性・耐光性」に魅力を感じているくらいですから、まあこれはしかたのないところでしょう。おそらく今年の年末商戦では、エプソンのラインナップの半数以上が「顔料系インク」に置き換わることになると予測します(下の追記参照)。そう考えると、今買わなくても年末まで待てば安価なA4機種が登場するでしょうけれど、待てませんな。インクジェットデカールの最大の問題点が接着剤にあることは変わりませんが、「水に流れない」というだけで、別物に生まれ変わる可能性を秘めています。お人形イベントはこれからいくらでもあるし、冒頭で述べた野望実現のためには実践あるのみです。
とは言え、いきなり買うのは無謀です。新しいアイデアに基づいた新方式のインクジェットデカールを試作して、うまくできたら本気で購入を検討します。目算では、かなりイケそうなのですが…断言はできません。
すべてが目論見通り行けば、インクジェットデカールの販売を再開したいと思っています。はたしてどうなるかわかりませんが、どうぞご期待ください。もしこの話がここで終わったら、新方式の開発に失敗したのだと思ってください(^^;。
【2002/10/4 追記】
予測は外れました。今年の年末商戦でも、主力は従来と同じ染料系インクジェットプリンタです。2880dpiなんて高解像度よりも、インクを改善してほしかった。