磁石ジョイント素体の提案 |
2004/10/24 |
今回は「こういうのがほしぇ〜!」と思う、近未来の素体について妄想したいと思います。とりあえず1/6で考えますが、大きいサイズにも応用できるかもよ。←なれなれしい奴め。
可動と見栄えを両立し、存在感のある素体。可動のギミックを考えると、近未来的にはボールジョイント磁石になるのではないかと思います。ボールジョイント磁石については過去にもネタにしたことがありますが、今回はさらに突っ込んで考えてみます。
現時点で理想素体にもっとも近いのは、オビツ製のソフトバスト素体ではないでしょうか? プラ製の骨格にソフビの外皮をかぶせた構造で、首・腰の関節が露出せず、表皮が柔らかいので衣装がフィットしやすいという、素晴らしい素体です。とくにむ、胸っ! これと同じ構造を手足にも応用すれば、肘や膝の関節を隠すことができます。肩関節と股関節を分割したままでも、衣装を着せればシームレス素体とほぼ同等の見栄えを達成できるでしょう。

オビツボディの腕。自由度は7。自由度とは回転軸の数のこと。これは肩2、肘の上1、肘2、手首2。
腕と脚の表面をソフビの外皮で覆う場合、問題となるのは肘と膝の回転軸です(上図参照)。そのままでは表面がねじれてしまいます。肩と股の回転軸を増やすことができれば問題は解消しますが、ボールジョイントの可動範囲・強度・見栄えを考慮すると、かなり難しいと思われます。そこでボールジョイント磁石です。自由自在に動かすことができ、ある程度以上の力を加えれば分離するので、壊れるということがありません。磁石の吸着力では、服を着た状態で姿勢を保持できないと思われるかもしれませんが、工業用の強力磁石を使えば解決します。小さな物でも、人力では引き剥がせないくらいの吸着力に驚きますよ。
いくら磁石が便利でも、多用するとコストが上昇します。しかし、磁石はその吸引力がくっついた物の末端まで届くので、関節ごとに埋め込む必要はありません。うまくやれば1個でもいいかもしれませんが、とりあえず2個と考えます。上体と下腹部にそれぞれ埋め込み、肩関節と股関節で手足を吸着させます。姿勢保持力を高めるため、肩と股の接合面は多角形で面取りしておくといいでしょう。肘や膝は従来の関節と同じ構造ですが、回転軸は不要になります。

完全なシームレスより差し替え可能なほうが便利なので、手首や足首は従来のままでいいでしょう。腕や脚はソフビのムクではなく、プラパーツを内包したチューブ状の構造にします。そうすることで、長さや肉付きを調整する余地を残せます。鉄や磁石を内蔵するために重くなりますが、手に持ったときの存在感が増すと考えればデメリットにはなりません。
余談になりますが、今後は環境保護の観点から、ソフビ(PVC)に代わっていわゆるエラストマー樹脂が主流になるでしょう。オビツ素体の手パーツに使用されているEVAという素材も、エラストマーの一種です。プラスチックの種類はずいぶんいろいろで聞きなれない名前が多いですね。僕は最初、「エストラマー」と勘違いしていました(笑)。
今回の提案は要するに、肩関節と股関節の磁石ジョイント化と、腕・脚のソフト外皮化を訴えるものです。こうすることで、姿勢保持力に優れ、内部骨格を加工して体型を変えることができ、手足のパーツ交換が容易で、製造の歩留まりも高いはずです。ベンダブル式のシームレス素体のように、針金がポキッと逝っちゃう恐れもありません。マグネット式にデメリットなし! なぜ実用化しないのか、まったく不思議です。←そう思うのは僕が素人だから?
大昔のアニメに「鋼鉄ジーグ」というのがありました。これはタカラが「磁石を使った合体ロボット」の企画を講談社に持ち込んで、マンガとアニメが作られたそうです。当然、オモチャはアニメの合体・可動を忠実に再現し(オモチャが先なんだから当然ですが)、大ヒット! 合体の仕組みが磁石なので、ドリルだろうが馬だろうが手足逆だろうがそのへんの金属製品だろうが、とにかくなんでも合体するわけですよ。本来は女玩であったはずの着せ替え人形ですら、いまや魔改造が氾濫するご時世です。この「なんでもあり」という感覚を持ち込んでも問題ないのでは? ていうか、メリットこそあれどデメリットなし! というわけで、マグネドール・サアラでお願いします!