猫の恩返し |
2004/11/20 |
たった今、見終わりました。面白い! 「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」などの大作と比べると、力を抜いて作った小品で興行的にはイマイチ、というイメージがありますが、なんのなんの。これがイマイチな小品なら、巷にはイマ5、イマ6のミリ品、マイクロ品があふれています。本来ならもっと評価されていい作品だと思うのですが、「草っ原に寝っ転がる女子高生」というポスターのイメージがまずかったのではないでしょうか? 猫のバロンをもっと見たくて作られた作品なら、バロンを前面に出してもよかったのではないかと思います。バロン、カッコイイ!
注:実際にはその年の日本映画興収No.1となり、興行的には成功のようです。そうだったんだ!?
ジブリっぽくない絵柄がウケなかったのかもしれませんが、全然違和感ありません。とにかく隙がない。主人公の女子高生・ハルのスカートの長さなんか、長すぎず短すぎずの絶妙な可愛らしさ。バロンが登場するシーンでは、彼が踏み出す最初の一歩からもう、キザなかっこよさがにじみ出ています。手描きのアニメって素晴らしい! 猫の王様の身辺を警備するボディガード猫たちの、フットワークも軽やかなプロの仕事っぷりもいい味出してます。ああいう柄のネコっているよね!
【参考リンク】
コンテストで優勝したタレント猫のナーゴ君のホームページ。タキシード柄!
野良猫やカラスなど、人間社会では邪魔者扱いされている動物たちと、どこか抜けてる女子高生の冒険活劇。重いテーマがなくて気軽に見れるのがよかった。でも、軽い分、話題性が足りなかったのかもしれません。もったいないなあ。こんなに面白いのに。垢抜けすぎてて、オタがネタにする余地がなかったのもあるかなあ? 個人的には、ハルの友人の女の子がよかったですね。「To Heart」でたとえるなら志保(笑)。主人公より脇役のほうが、作り手のシュミで動かしやすいのではないかと思うのですが、このコがまたいい味出してます。
例によって有名タレントが声優として演技していますが、これも違和感なし! ただ、もうちょっと聞き取りやすいといいんだけどなあ。とくに猫王。でも、ハルちゃんは可愛い! 「おいしいか? そうか、そうか! もっとほしい? そうか、そうか!」とうなずきながら野良猫にエサをやる場面なんか、リアリティありすぎ! 僕にもお魚のビスケットください!
いやあ、久々に素直に楽しめるアニメでした。ネコ耳としっぽの付いた制服の女子高生という、日本でなければ作れないようなオタ臭い設定ですが、内容は健全でさっぱりした童話です。偏屈なアニオタではなく、ときには素直な気持ちにならなきゃだめですねぇ。
本編の感想からはそれますが、DVDは多言語に対応できるのもいいですね。中国語・英語の字幕スーパーで見るのも面白いです(おかげで見終わるのに時間がかかる)。外国人、とくに英語圏の人にはぜひ見てほしいと思います。ディズニーだけがアニメじゃねえぞ! 世界に冠たる日本のアニメだ! 見て驚け! 腰抜かせ! でもってネコ耳と女子高生の文法を学んだら、ハーマイオニーたんの猫変身をリメイクせよ! 別な作品で再現でもいいです。だからエマちゃんにオファーを…。お願い。
同時上映されたそうで、DVDにも合わせて収録されていました。実験作品としての意味はあるかもしれないけど、楽屋落ちっぽくてエンターテイメントとしてはちょっと…。そこらへんにあるFLASHアニメとそう変わらん感じ。