都会と地方の格差

2005/2/3

 ものの見方や言い方はいろいろあると思いますが、僕自身としては「まったく無駄だった…」と言うほかありません。岩手に引っ越して2年。結局また名古屋に戻ってきました。荷物が雑然としたままのワンルームマンションで、今これを書いています。

 岩手県の給与水準はものすごく低くて、僕が住んでいたあたりでは、正社員でも時給650円がざらでした。ちなみに、名古屋市の最低賃金は約680円。その差は歴然です。しかも、田舎だから物価が安いということはなく、むしろ逆なので、さらに差が広がります。やってらんねーよ。

 それでも比較的高給な職を得ることができたので思い切って岩手に引っ越したわけですが、勤め先の社長があまりやる気のない人で、跡継ぎもないし、去年の秋に娘さんが結婚することになり、それを機会に商売を畳むことになったのでした。本人はマンションを何件も経営している資産家だから平気ですが、社員一同はいきなりの廃業宣言に当惑したものです。しかし、どうせいつかは辞めたいとみんな思っていたので、まあいっかということに(笑)。

 で、当初は岩手県で仕事を探したわけですが、さっぱりダメ。前述の通り、給料安すぎ。内容も缶詰工場とか土木作業員とかばかりで、僕に向いてなさそうです。しかも、期間工だったりするし。地元では名門で通ってる食品会社でも、ボーナスの一部が現物支給って聞いたときは耳を疑いましたよ。

 いったいほかの人たちはどうやって生活してるのだろうと不思議に思います。夫婦共働きで、3世代同居とかでやり繰りしてるんですかねー? ウチは家計の事情があって、僕が時給650円で働いていたのではダメなのです。もっと稼げる仕事をしなければならないのですが、僕に勤まる仕事でそんなの、ないんですよ、あっちには。

 それならいっそ、借金してでも都会に出て稼いだほうがなんぼかまし、ということに気づき、住み慣れた名古屋に舞い戻ってきたわけです。無職のまま来て、職探しはこれからという実に危険な状態です。大丈夫かなあ、僕…。

 しかし、岩手県の田舎っぷりにはまいりました。これはひとつの例ですが、ADSLどころかISDNすら来てない地域がたくさんあって、「デジタルディバイド(情報格差)ってこういうのかあ」と納得させられました。僕がまた名古屋に戻るにあたって、そこいらの社長さんが「技術を持った若い人が流出しないように、そういう人たちの職場を作らなければならない」といってたらしいのですが、無理無理。悪循環を断ち切るなんて、できっこないです。


 岩手県の新聞を読んでうんざりさせられたのが、地元を励ます記事です。曰く「本県には素晴らしい観光資源や特産物があるはずだ。眠っている財産をアピールして、都会の人々をひきつけよう」「地産地消で、地元の内需を拡大しよう」など。ようするに、実力を発揮すれば都会に追いつけるぞ、と鼓舞しているわけです。しかし、はっきり言って無理でしょう。そんなことは、おそらく100年前から言われ続けていることです。100年間言い続けていまだにできないことが、どうしていまさらできるんですか? もう一度、明治維新並みの大変革でも起きればどうだかしれませんが、無理でしょう、やっぱり。

 田舎だからといって、いつまでもそのままではありません。日々前進している部分はあるでしょう。しかし、田舎が1歩進む間に、都会では2歩も3歩進んでいると感じます。格差はなくなるどころか、拡大する一方ではないでしょうか?

 田舎が悪いわけではありません。都会が悪いわけでもありません。政治が悪いんや!といえば簡単ですが、はたしてそうなのでしょうか? もしかして、都会と田舎に格差があるのは当たり前のことで、国中が平均化されなければならないと考えるほうがおかしいのかもしれません。だったら、給料が安くて生活が貧しくても当然。海や山、鳥や獣もいいですが、僕には向いてないです。ハイハーバーよりインダストリア。風車より原子力。風力発電ならもっとよさそうだけど、それで僕んチが停電するのは困ります。近所付き合いよりインターネットが大事ですから。


 実はまだADSLが開通していないので、本格的にネットを再開するのはもうすこし先になります。それよりまず部屋を片付けて、職探しをしなければなりません。ああ、その前に役所や銀行に行かなければ。というわけで、以前から予告している「素晴らしいネタ」はまだまだです。大げさに宣伝しておきながらこのありさまで、すみません。もうちょい待っててください。

荷解きの最中

テレビありません。買うお金もありません


【自分のための覚書】
岩手→東京の乗車券と特急券+東京→名古屋の乗車券と特急券より、
岩手→名古屋の乗車券+岩手→東京の特急券+東京→名古屋の特急券のほうがおトク。
自由席ならどの電車にも乗れるので、時刻を気にする必要がない。
東京で途中下車して、観光してからもう一度乗ることが可能。その場合、改札では乗車券を渡さずに見せるだけ。

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