入門その4・好みの顔を作る

2005/3/28

前のページ |       | 次のページ

 ボディに関しては、ボークスオビツの素体を使用することでほぼ満足できます。しかし、お人形も人間と同じで、要は外見です(笑)! やっぱり顔ですよ、顔。性格や心なんて関係ありません(お人形にはそんなもん無いし)。というわけで、突き詰めていくと自分の理想とする美形のお人形がほしくなってくるんですね。カスタムヘッド(自作ヘッド)を作りましょう。


■既存のヘッドの加工

 市販されているお人形の完成ヘッドを加工して、自分の好みに近づけることができます。例えば、削りやリペイントです。

 紙やすり(サンドペーパー)やスポンジやすり(模型店に売っている)を使って、ヘッドの頬や鼻を削って整形することができます。失敗すると元に戻せませんし、根気の要る作業です。

 リペイントは、元々の目の印刷(アイプリント)を溶剤で消して描き直すことです。水性アクリル塗料ラッカーなど、模型用の塗料を使用します。

使用する工具・材料
  • スポンジやすり…紙やすりの紙がスポンジになったもの。曲面を削るのに便利。
  • 水性アクリル塗料…水で薄めて使用し、乾くと耐水性になる。シンナー臭がなく扱いやすい。具体的な商品はGSIクレオス水性ホビーカラーリキテックスなど。耐水性・塗膜強度ではラッカーに劣るが、グラデーションの表現が容易。カスタムドールに最もよく使われている画材。
  • ラッカー…シンナーで薄めて使用するので、換気に注意する。耐水性に優れ、塗膜が強い。GSIクレオスのMr.カラー(ミスターカラー)が有名。

■植毛ヘッドにアイペイント

 ボークス、アゾン、オビツ、ノアドロームなどから、植毛済みでのっぺらぼうのヘッド(植毛ヘッド)が発売されています。このヘッドに自分で目と眉毛を描きこみ(アイペイント)、髪の毛をカットすることで、自分好みのヘッドを作ることができます。筆、はさみ、ヘアブラシなどの工具は、作業に適したものが売っています。

ボークスの植毛ヘッドの一例
オビツの植毛ヘッドの一例

植毛ヘッドの種類
  • 各メーカーとも、いろいろな顔かたちを取り揃えている。
  • 髪の毛の色違いがたくさんある。
  • ヘアスタイルによって、植毛の形が区別されている。
  • 肌の色違い(普通、白肌、褐色)がある。
  • 材質はほぼ同じ。
  • 首の穴の大きさ(直径)がまちまちなので、素体側の首ジョイント(差し込み棒)を調節して対応する。ヘッドに切り込みを入れると、最悪の場合そこから裂ける恐れがあるので、ジョイント側で対応したほうが無難。

■ハゲヘッドに自分で植毛する

 髪型や髪の色にこだわりを持つならば、ハゲヘッドに自分で植毛することもできます。市販品よりもはるかに高品質で美しく仕上げることができますが、根気が必要です。市販ヘッドに増毛して、薄い部分を補ったり、違う色の髪の毛を混ぜ込んだり(メッシュ)してもいいでしょう。

 使用する髪の毛(ドールヘア)は、サラサラした極細の化学繊維(サランが有名)です。これを縫い針でハゲヘッドに植え込みます。作業の手順にコツがあるので、詳しく解説しているホームページを探して参考にしてください。

【参考リンク】
Lyrical MODE
非常に丁寧な、写真入りの解説があります。

 最近は1/6サイズのウィッグ(かつら)も発売されています。ハゲヘッドにウィッグを被せるのもいいでしょうね。失敗のリスクが大幅に減少します。


■ヘアケアの基本・お湯パーマ

 話が前後しますが、市販ドールは髪の毛が乱れていることがあります。そういうときはお湯パーマをします。これはヘッドを丸ごとお湯で煮込む、あるいは頭の上から熱湯をじゃんじゃんかけるなどして髪の毛の癖をとる作業です。鍋で煮込む場合、ドールヘアが鍋の底に直接接触することがないように、鍋に皿を沈めておくといいでしょう。顔が溶けたり髪の毛が色落ちする心配はありません。毛穴が縮まって、植毛が抜けにくくなる効果もあるそうです。

 植毛ヘッドにアイペイントする場合は、ペイントの前にお湯パーマを済ませておくと無難です。アクリル塗料やラッカー塗料は、熱、水分、ヘッドの膨張・収縮などが原因で、塗膜が剥離する恐れがあります。市販ヘッドの塗膜は極めて強力なので、そういった心配はないようです。

■ヘアケアの基本・キューティクルを保護する

 といっても、お人形の髪の毛にキューティクルはありません。化学繊維なので、人間用のシャンプーを使ってもあまり意味がなさそうです。いい匂いがして、くんくんすると楽しいですけど(笑)。

 衣類の柔軟仕上げ剤(ハミングソフラン)でシャンプーするといいでしょう。櫛通りが滑らかになり、傷みにくくなると思われます。気休めかもしれませんが、プラシーボ効果は高いです(笑)。

着せ替え人形のヘアケアの基本
  • 人間用のシャンプー・整髪剤・化粧品などを使用してもいいが、人間と同等の効果は期待しないほうがいい。場合によっては素材が変質する恐れがある。
  • お湯パーマをするときは、ヘッドやヘアが鍋の底に付かないように注意する。煮込む時間は適当。僕は棒に挿したヘッド(さらし首状態)にやかんで熱湯をかける派です。
  • お人形用の整髪剤も売っているが、水で濡らしてヘアブラシでセットするだけでも結構いける。
  • 木工用ボンドを水で薄めたもので髪形を固定するという荒技があるらしい。木工用ボンドは顔パック(顔面の汚れ取り)にも使えるので、あなどれない。

■ヘアカットのコツ

 いくらドールヘアが細いとはいえ、1/6サイズで考えるとかなり太いです。材質のせいもあると思いますが、はさみで切ると切断面がキラキラ光って見えます。とくに前髪の辺りとか。些細なことですが、これが結構気になります。髪形にもよりますが、切り口を斜めに切るといいようです。これは僕もあまり自信のないところなので、参考程度にとどめてください。


 ナイスバディできた! イケてる顔もできた! ヘアスタイルもオサレ! 私脱いでもすごいんです! というわけで、次回は服を脱がせたり着せたりします。だんだん禁断の香りが濃くなってきました…。

→次回はいよいよ着せ替え人形の真髄、着付けとポージングです。

前のページ |       | 次のページ

トップページへ戻る