原油価格が高騰すると? |
2006/5/3 |
原油価格が史上最高水準だそうで、日本でもガソリンの小売価格が、ゴールデンウイーク直前に1リットルあたり5円程度上昇したようですね。130円のものが135円になっても大した値上げではないと感じるかもしれませんが、よく考えると日本のガソリンは半分くらい税金です。原油をガソリンに精製・加工する費用やガソリンスタンドの儲け分なども差し引いて、正味の「原材料費」を考えると、5円の値上げはかなり大きい。ていうか、2002年頃には1バーレル(159リットル)20ドル前後だったのが、今は70ドル以上ですから、4年間で3倍以上高騰したことになります。皆さんよくそれでやってけますね。←皆さんて誰?
【参考】原油価格の変遷
ブッシュ大統領はイラクのときと同じ手口で、今度はイランに難癖をつけてますから、原油の価格は今後も高い水準を維持するでしょう。イランはイラク以上の産油国ですから、市場に与える影響は大きいと思われます。
ガソリンスタンドなら、カードで会員価格になるとか、セルフ給油で安くあがるとかあるのでしょうけど、消費者の自助努力というか、節約にも限界があるでしょう。とくに石油化学製品を主原料にしている、あるいは燃料として重油などを大量に消費する企業となれば、原油高騰は切実な問題です。いずれは価格に転嫁せざるを得ないでしょう。大変ですね。ほぼ100%石油化学製品でできてる商品、石油の塊といっていい商品は、ものにもよりますが、どの程度値上げすることになるんでしょうね? …と、ここまでずいぶん回りくどく説明しましたが、ようするになにがいいたいかというと、ボークスやオビツがドール関連製品の値上げをするのは、時間の問題ではないかということです。
むしろ、どっちが先に値上げするか? 僕の予想ではオビツです。ボークスは現行の価格体系でかなりの利幅を得ていると思うし、ドール以外の商品も扱っているからです。オビツのほうは、もろに石油の塊を売ることを生業としているわけですから、ダメージがより大きいと推察します。
長い目で見ると、石油はいつか枯渇します。月や火星の地面を掘っても、恐竜なんか住んでなかったわけですから、さすがに石油はないでしょう。現在、世界で確認されている埋蔵量を今のペースで採掘していくと、ざっと50年で終わるそうです。今後発見されるであろう埋蔵量の増加と、採掘技術の向上を見込んでも、まあだいたい80〜100年。100年後には最後の一滴まで使い切ってしまうと思ってよさそうです。
100年後には僕たちは死んでるからいい(笑)として、50年という数字はちょっと気になりますね。まだ生きてるかもしれない。ということは、僕たちが生きている間に、今以上に深刻な事態が訪れているかもしれません。お人形なんて趣味の製品に貴重な石油は使えません、とか。
近い将来には、トウモロコシから作ったプラスチックぽいもの?なんかが一般的になって、現在の製品と置き換わっているかもしれません。それならそれでいいんですけど、レジンキャスト製品だとそうはいかないんじゃないかなあ? 液体を型に流し込んで、それをなんらかの方法で固化することができればいいわけですが、石油化学製品に頼らずに実現しようとすると、なかなか難しそうです。現時点でもたとえば石膏で可能ですが、強度・重量・注型の容易さなどを考えると、石油化学製品の代替品にはなり得ないでしょう。トウモロコシに頑張ってもらうしかないのでしょうか?
無論、そんなことはボークスやオビツが心配しなくても、どこかの樹脂原料メーカーがなんとかしてくれると思うのですが、もしかしてもしかしたら、数十年後にはお人形とかガレージキットとかは、かなり高価な趣味になっているかもしれません。今でも十分に高価ですけどね(笑)。
ようするに、ハイパーインフレと原油枯渇に備えて、今のうちにお人形買っとけ! ということです(笑)。